次々と明らかになる、「エリア51」に関する10の事実

 アメリカ空軍が管理しているネバダ州南部にある「エリア51」に関する情報は、長い間機密事項とされており、それ故に、数多くの陰謀説が流布していた。
 「墜落したUFOが運び込まれている」とか、「ロズウェル事件と関係している」、さらには、「宇宙人飼ってる」。などの噂さえあったが、最近になって軍事機密解除を受け、元職員が証言を行ないこれらの噂を否定されている。
 実際には、CIA手動のもと数々の軍事実験が行われていたそうだが、ここでは、つい最近明らかになったエリア51に関する事実や、その他興味深いこぼれ話などを見ていくことにしよう。

■ 10.CIAがその存在を認めたのは2013年
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 エリア51で行われた実験は、アメリカが特に秘密にしておきたい事だったようで、CIAは2013年までその存在を公的なファイルから抹消していた。
 その理由は冷戦時代にある。軍事機密がソビエト連邦に漏えいする事を恐れたアメリカの国家機密機関はエリア51で行われた軍事機密情報を20年ものあいだ完全に隠蔽したのだ。ようやく2年前の2013年、ワシントン大学の教授による「フリーダム・オブ・インフォメーション(情報に対する自由)」の申請が受理され、エリア51の情報が初めて公開されたのである。

■ 9.エリア51で初めて行われた実験はU2偵察機の飛行実験
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 第二次世界大戦直後に行われたエリア51初の実験は、U2という偵察機の飛行実験だった。当時のU2偵察機ソビエト連邦の監視システムを完全にあざむく事を目的に作られたそうだ。
 1955年8月1日に行われた初のU2偵察機の飛行実験は、エリア51の干上がった池を滑走路として使い行われた。その後実践投入され、ソビエト連邦や東ヨーロッパ等を偵察していたのだが、その事実を隠ぺいするため、「気象リサーチの為の飛行だ」。という噂を広めていった。だが、1960年5月、ソビエト連邦の監視システムに発見され、撃墜されてしまった為バレてしまった。

■ 8.無人偵察機「ドローン」のテスト飛行が行われていた
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 現代では世界中で使用されている無人偵察機、「ドローン」だが、エリア51はアメリカ史上初めてドローンのテスト飛行が行われた場所である。
 1964年、D21という機体の初飛行が行われた。このドローンは他国の偵察を目的として開発されたものだ。実際に軍事目的で他国に送り込まれるのはそこからかなり先の話ではあるが、1966年の頃には既に上空9万フィートの飛行を可能としていたようだ。…